引き続き・・・
世間一般的に
“カラダが柔らかい!” という表現がよく使われますが、この場合は 主に関節の動ける範囲が広いコトを指しています。
確かに 関節の動ける範囲⇒関節可動域=ROM(レンジ・オブ・モーション)と表現しますが
ROMは広い方が 何かと便利ではあるかと思います。
しかし、
特殊なスポーツや芸事をしているのでなければ やたらに広い必要はありません。
その人なりの仕事や生活に必要な可動域があれば、十分である! と思います。
私が捉えるところの “カラダが柔らかい” というのは
●「筋肉の質」 ~ 先天的な素養であり 変えられません。
●「骨に対しての筋肉の長さの割合(筋肉の長さのゆとり)」 ~ 先天的素養であり 変えられません。
●「脱力度合」 ~ 訓練によって 変えられます。 ココロの状態によってもかなり変化します。
●その人なりの関節の可動範囲における動きの滑らかさ(関節の動きの潤滑性) ~ 治療(患者さんからすれば受け身の行為)による改善が”ほとんど”です。
[関節という”部分”的な捉え方として・・]
●動きのリズムやテンポ 動きの滑らかさやスムーズさ等・・・筋肉の動き(収縮・伸展)の協調・協律性の問題等 ~ 訓練によってまた、治療によって変えられます。
[動き全般の”全体”的な捉え方として・・] (ここが治療によって一番改善できるところです!⇒治療でないと改善は”難しい”です!!)
そして、やはり
●ROM ~ 訓練によって変えられますが、あまり無理に変えようとしない方かイイです。⇒ケガにつながります(困)
等が “うまく絡み合えている状態”⇒[バランスが良い]=”カラダが柔らかい” を指します。
また、筋肉の性能・能力 を考える場合
“筋力”⇒(筋肉の強さ) というのは、何か・・・?のとらえ方が大切になります。
一般的には 筋肉のチカラを大雑把に言っていると思います。
そこを 私はその”筋力”を3つに分けて捉えています。
●1.「筋力」 ~ 筋肉の縮む能力(筋収縮力) →パワー
●2.「筋持久力」 ~ 筋肉の伸びる能力(筋伸展力) →継続力
●3.「動作力」 ~ 筋肉の縮む能力と伸びる能力のバランス性⇒バランス力(筋収縮伸展力) →統合力
〇一般的な筋力運動(特に負荷をかけるトレーニング)は 1.の(筋収縮力)を上げようとしている! ということになります。
対して 私の治療は、
〇2.の(筋の伸展力)を上げてゆきます。 この2.「筋持久力」は 自力でどうにかするのは難しいので、治療で対応するしかない! で・・・しょう。
<筋肉の持久力の回復 !→筋肉の代謝力の賦活 !! >
そして 当然2の(筋の伸展力)が上がらなければ、
〇3.の(バランス力)は上がりませんので 3.の「動作力」も治療の成果によるモノ⇒治療による対応 と言えます。
<相対的筋力強化 ! >が 治療によって獲得できます !!
※但し、非常に身体能力の高い方や特殊な鍛錬方法を身に付けている”良い意味で特殊な方”はいらっしゃいます。
ちなみに、私も自分で出来ます(笑)
ホームページの動画でもお話ししましたが、
「悪い処の筋肉は縮んでいます。」ので 「伸ばしてゆるめてあげればイイ!」というコトになります。
そして、より 緩んだ状態が維持できれば、「治療は完了!!」というコトになります。
ですので、治療する側からすると
●「どこがどう縮んでいるのか?」
●「そこをどう伸ばす(治す)のか?」
●「どう維持させていくのか?」
が 課題となります。
具体的方法に関しては…『企業秘密』というコトになります(笑)
が、患者さんに対しては・・・
「ゆるみ切り、それを維持して行くのは かなり難しい!!」
ので、
『本来の人間の健康は能動的に維持・管理する事がとても大切です。』⇒つまり、『健康を自己管理する!』⇒『自己鍛錬!!』というコトにもなるのです。
「筋肉」にまつわる話は、まだまだ 続くので次回へ繋がります(!(^^)!)