《質問》~
「腰椎すべり症」と診断されました。
腹筋を鍛えるのが良い(診断を受けた医師にそう言われた)そうですが、かえって、腰痛が酷くなります。
他にもっと良い方法ありませんか?
〈回答〉~
いきなり、批判的なモノの言い方をしますが 「腹筋を鍛えても良くはなれません。」
「一般的な腹筋運動をしたら、悪くなります。」
と、言いますか
そもそも「腹筋運動」が、出来ない方が多いと思います。
「すべり症」も酷くなり始めると・・・、
●「寝ていて 寝返りも打てず、朝になる前に 腰の痛みで目が覚めてしまいます。」
●「起き上がろうとしても、痛くて起き上がれず、無理に起きようとすると 腰が抜けてしまいそうです。」
●「実際にぬけた様になり、体がクの字にひん曲がり、歩けなくなることも何度か起こりました。」
●「こんな状態が一生続くのか・・・? と 思うと、お先真っ暗で、人生に夢や希望が持てません。」
といったお話(悲痛な訴え)を年中、耳にします。
「たかが腰痛・されど腰痛・・・」⇒かなり深刻な悩みへと、発展してしまいます。
「足腰の筋力を付けるのが、一番だ!!」と一般的には言いますが、
あまり負荷を与えすぎても良くありません。
と、いうか
一般的に捉えるトコロの筋力運動・・・
“ただ単にチカラを付けようとしての負荷を掛けての曲げ伸ばし運動”をしたら、悪くなります(冷汗)
余計なコトをして、悪くさせ 痛みや辛さが酷くなるなら、「何もしない方がマシ!!」ってモンです。
「足浴や腰を暖めて痛みの緩和を図る程度」の方が無難なんです。
と、いう言い方をして終わりにすると、
「完治するコトはありませんので、
自分の生活の中で痛みと上手く付き合って行ける方法を見つけるコトも重要です。」
みたいな話で、終わってしまいます。
確かに 「分離・すべり症」特に”分離した個所”を くっ着けてあげるコトは出来ませんので、
“分離がなかったコト”にはしてあげられません。・・・⇒「手術により、修理的にくっつけるコトは可能です。」
しかし、「分離・すべり」の "辛い症状を殆ど起きなくする" コトは可能です。
勿論 症状がきつく、長い間患っていらっしゃる場合、そう簡単に何回かの施術でカタの付く話にはなりません。
が、
そして、この場合は自分での運動・・・云々の前に
まず、施術を受けて頂き 安定させてからの「自己メンテナンス」・・・となります。
その「自己メンテナンス」→「自家運動療法」も、とりあえずのコトをすれば良い訳ではなく、
かなりのコツを要しますので、施術の一環としてご指導いたします。
◎出来れば、私のブログの『筋肉について』の話も合わせてお読みください。
※「ヘルニア」とは ある意味”正反対の病気…状態”ですので、
「ヘルニアで良いコト」でも、「すべり症」には適さない治療・運動もありますので要注意です。
※「ヘルニア」と「すべり症」は発症原因がある意味、対極的で 治療方法も全く異なるモノですが、
「その対極的な状態⇒症状⇒対処法(施術法)を取る」にも関わらす、合併しているケースも有ります。
ですから、その治療は複雑を極めます。
※「分離・すべり症」も正確には「すべり症」と「分離症」は、とりあえずは別のモノです。
ただ、併発が多いので「分離・すべり症」と呼コトが多いのです。。
※「分離症」だけで症状の出ていない場合も多々ありますし、
「分離の無いすべり症」や「擬性すべり症」というモノもあります。
※「すべり症」は レントゲン写真を見れなくとも、徒手的な手段で かなりの判断は付けられますが、
「分離症」は レントゲン写真を見ないと、殆どの場合 判断が付けられません。
とは、言いつつも
症状からの予測的・推測的な判断は 大体は付きます。
が、確信的判断には至れません。
やはり、レントゲン写真って 凄いですね!!
ここで知って欲しい・気付いて欲しいのが・・・
「分離症」は ”臓器として破損がある” ので、「器質的損傷」と 医学的には表現します。
しかし、”その破損” があっても “症状としてはあまり出て来ないコトも多い” 疾患でもあります。
対して、
「すべり症」は “臓器としての破損が無く、腰椎(骨)の位置関係の異状” であります。
ま、
これ(この状態)を “臓器としての破損と診るか? 診ないか?” は 捉え方ですが、
“臓器としての破損” と、診なかった場合は「機能的損失」と、医学的には表現します。
ここで 何が言いたいのか・・・と言いますと、
やはり、以前から何度かお伝えしている・・・? つもりですが、
『レントゲン等で映る・見え(診え)ている臓器の局所的な異常・異状が、患者さんの抱えている症状とイコールなのか?
つまり、原因(とりあえず見えているコト)と結果(症状)が イコールなのか?・ただ単純な一対一の因果関係なだけのか・・・?』
『多くの場合は 原因と結果は多対一の場合が殆どですが・・・』
という、「捉え方・診方」を 私はしていますよ・・・という、トコロなのです。
で、そうするコトが 私の役割・・・と捉えています。
でも、皆さま・・・
「モノ・コト考え過ぎると、"ロクなコト"は ござんせん。」
それは、百も承知の上で・・・
私の立場では 「自分の役割・責任をシッカリと果たす!!」上に於いて、出来うる限りの熟女…いや、
熟慮は必要不可欠たる発想・行動な訳です。
それに基く、施術理論・方法なんです。
その分、「患者さんご自身に置かれましては 考え過ぎないで頂きたい・・・!!」と、お伝えしたい訳なんです(笑顔)
ご理解いただけますでしょうか?(笑顔)