私が “合気技” の存在を知り、その奥の深さや質の高さ等 “合気技” の凄さを知ったのは、
柔道の現役を引退して、治療家として もっともっと技術を磨き、腕を上げて行きたいと
思い始めてからでした。
柔道に価値を見出し 頑張っている頃、頑張れていた頃には “合気技とか、その哲学” は
必要なかったし、何より理解することも出来なかった・・・訳です。
“合気道”のことは知っていました。
けれども、
“合気技と合気道の違い” が 初めのうちはよく分かりませんでした(冷汗)
※「我々は素晴らしい情報を得ても、自分のレベルに見合った部分しか分からない(受け取れない)。
分からない(受け取れない)から、吸収出来ない !
だから、当然のコトとして出来るようにはならない ! なれない !!」
私の場合、年齢や状況から 体力や気力の衰えを少しづつ感じ始めて
ようやく気付き始めました。⇒「気付きには その人なりのキッカケが必要です。」
“治療という仕事” を長く続けていると やはり、”疲れる・・飽きてくる・・” という問題に
遭遇してくる話題が仲間同士で出始めます。
患者さんから 何かの感染症をもらう・・というコトではなくて、
なんだか?・・ “マイナスのな・に・か・・・?” をいただい(受け)て・・しまう のです(冷汗)
この感じを 仲間内では、“かぶる” と呼びますが
“かぶった” ままでは まずい(カラダやココロが病気になってしまう・・)ので、各々それぞれ 何らかの対応策をこうじます。
治療機器の導入や若いスタッフを雇い入れて自分は経営にまわって行く。
なにかのおまじないや占い、宗教的手法を取入れる・・等々 色々な工夫や考え方・やり方が
あるようです。
私の場合には とにかく、
「自分が治療をしたい ! 凄い治療家になりたい !!」 と いうのがありますので、
器械を使ったり、人に頼る・・というのは 有り得ませんでした。
自分がこの先、なるべく疲れずに ”かぶる” コト無しに 更に進化し、
“達人・名人” と呼ばれる治療家になるには どうしたらよいのか・・・?
私なりの気付きは・・・
「脱力」でした。
※「ヒトという動物は 本来、自分が本気(本当の本気)で意識(求める・・)すると
必要な情報(モノやコト)を “引き寄せられる・キャッチ出来る能力” を持っているのです。
自分の “潜在意識” がそれをやってくれる。⇒そうして出たチカラを “潜在能力” と言うのです。」
「力で受け止めて、跳ね返す ! ではなくて 受け止めずにかわして流す・・・
そのカラダの使い方とココロの有り様・・・」
“余分な力を抜く。カラダもココロも・・・”
そうして、
“手技を使い、手技を研いて行く!!” でした(笑顔)
でも、
「脱力」って 言葉で言うほど簡単ではありません。
こういった話の場合、 “カラダとココロ” は ほぼ連動・・として捉えるコトが出来ます。
ある場合では、わざと “カラダとココロ” を 切り離して捉えるコトも多々ありますが・・・。
とりあえず、”カラダの脱力” として・・
まず、
自分が力んで(固まって)いるのか?緩めて(脱けて)いるのか?が判らないと、どうしようも・・ない !
全体としても、部分としても・・・
あ、
「脱力」の話も奥が とても深いので、またの機会に・・・しましょう(笑顔)
で、
その脱力の訓練・鍛錬をしながら、治療の技術研鑽も同時進行で高めてゆく。
私はその頃から、「本質力と具体力」という捉え方の括りにして “整理” をしました。
最近では
A 「根本力→意識力」
B 「本質力」
C 「具体力」
に区分け(整理)し直しました。(A+B+C+その他の要素⇒「人間力~総合力」)
この
「意識の話・・・」は A な訳です。
「脱力の話」は B で、
「手技の話」は C となるわけです。
そして、
私は「脱力」をテーマに色々やっている中で “合気技” を知りました。
とても興味が湧いて 「自分も “合気柔術” をやりたい !」 とも思いましたが、
「”治療術との並行修行” は中途半端になりかねない !!」と思い、実際にはやらずに現在に至っています。
でも私は “合気技で飛ばされた経験” が何度かはあるんです。
柔道技で投げられるのとは全く違う !
何で?飛ばされたのかが分からない!!
なまじ柔道経験があり、その感覚や理屈が入ってしまっているので
逆に色々な意味で解らない !!
です。
まるで “妖術” を掛けられた・・・?
みたいな感じでした。
しかし、”合気術を使える方の解説” を聞くと “妖術” などでは決してなく
むしろ、物理学的に理論に基ずいた
“相手の力を抜く、相手のチカラを使えなくさせる方法” のようです。
しかも、それを一瞬のうちに行う、行えてしまうようなのです。
ビデオ撮影などでの スロー再生レベルではとても見切れないほどに・・・(冷汗)
むちろん、そんな “神業のような凄い術体系” であることに間違いは無いのですが
世間一般的にいうところの魔法や妖術ではない !
何度でも再現できる、再現出来たヒトがいらっしゃったことは現実ですから
非常に科学的(再現性と客観性が明確にあるコト)な技⇒業であります。
でも、
この神業が本当に使える・使えた方は 数少ないのも確かです。
だから、凄いんです。
“神業が使えるようになる” ためには
色々な要素(理論的背景やその理論を実現するための気力・体力→鍛錬)が必要です。
この手の話もまたまた 機会をみて・・・ということで・・・(笑顔)
ただ、
現時点で私は “武術としての合気技” ではなく、
“医術としての合気業” を自分が使えるようになるコトを目指しています。
その先に以前お話した “魔法が使えるようになる !”
いや、 ↑
先ではなく、”同時進行でなけれは "そう"はなれない!!” です(笑顔)
で、
今の私には 「我即宇宙」の感覚はよ~く解ります(笑顔)
でで、
思考とは・・・自分自身に対する質問なんです。