前述の様に 我々のカラダに備わっている恒常性維持機能(ホメオースターシス)を
最大限に活動させ、活用するために アイシングを行うのですが、
実は
実際には、アイシングの後に直ぐ暖めるのです。
保温ではなく、積極的に暖める。その暖めは “湿度の無い乾熱” ではなく、
“湿度の高い湿熱” による暖めをするのです。
症状によって 具体的にどこに、どのように氷を当てるのか?
そもそも
氷をどのように作るのか? (凍らせ方ではなく、アイス・バックとしての形や大きさ・・という意味合いで・・)
そういった現実的やり方は 省きます。[方法やテクニック的部分は 企業秘密の部分もありますので・・(笑)]
何故?? “アイシング→ホット” を する必要があるのか? のお話です。
カラダの表面を氷で冷やす(氷はなるべく皮膚に密着させます)と、皮膚温度が急速に低下します。
体内環境を常に一定に保っていたい “恒常性維持機能(自律神経)” からすると、
そのまま冷えっぱなしには しておけない。
だから、急いで元の温度に戻そうとする。
そのために血を集めてくる→血流を良くする。
この 血流が上がることにより回復力も同時に高まるわけです。
ですから、
一般的な解釈による 冷やすことによる鎮痛・消炎効果を狙うだけでなく、
回復力を高めるために冷却するのです。
我々の健康なカラダの一つの基準として、”血流が良い !!” というのが とても大切な要素なんですね。
ところが、
健康な人が たまたまケガをしたような場合なら、あまり気にしなくても大丈夫なんですが
内臓の状態が良くなかったり、お年を召していたり、極度に疲れていたり、
過去に大怪我をしていたり、凄く寒かったり・・等
体調や気候によっては 体表面を冷却した際に “要らない冷え” を誘発してしまう場合も多々あるのです。
それを
即、解消 !→体表面に生じた一時的な冷えの解消を氷を乗せたところに、湿度の高い温熱を掛ける(乗せる)ことにより行います。
ま、
家で自分でやるときには アイシングの後、直ぐにお風呂に入ってしまって
カラダ全体を暖めてしまってもO.Kなんです(笑顔)
“アイシング” をしたことのある方ならば ご承知かもしれませんが、
まず、氷を乗せられた(着けられた)直後は とても冷たい。
そして、暫くすると痛くなります。
更に時間が経つと、痛みは薄れ何だかよく判らなくなってきます。
こうなるまでに 10分から15分位です。
ですから 個体差、症状、部位、季節等を考慮して “冷却時間” を設定し、
“冷却時間” プラス5分位、引き続き暖めます。”湿熱” にて・・・
なので、”アイス→ホット” は 何だかんだで30分くらい掛かるのです。
その間 全く動いてはいけない ! わけではない !! のですが、
同じ姿勢をそれなりに続けていただくコトにはなってしまいますので、
何が何でも行うわけではありません。
また、どうしても “アイシング” が合わない ! という方も、稀にはいらっしゃいます。
その場合には もちろん無理には行いません(冷汗)よ。
やはり、ケース・バイ・ケースですね・・特に “物理療法” に関しては・・・(苦笑)です。