私は中学校三年生の夏休みの間、
両親には高校受験のための夏期講習に通っているコトにして毎日朝早く家を出ていました。
実際には自分は 夏期講習なんて受けていないんです。
でも、一応 夏期講習を本当に受けている友達が一人居て
そいつが終わるのを会場近辺をうろつきながら待っていて、
“準備体操” をしていたのです(苦笑)
なんの準備体操か・・?と言いますと・・・
“ケ・ン・カ !→ストリートファイト !!” です。
前にも書いたかも・・しれませんが、私は元々ケンカッぱやいタイプではありません。
むしろ、出来ればモメ事は避けたいタイプです。
モメたく無いから、強くなりたかった。
(正確にはモメ事は大なり小なり必ず起こるので、万が一に モメた時やられるのが絶対に嫌だった・・です)
それは現在でも一緒です。
だから、自分的にはケンカというよりは “試合” だったんです。
なので、決して
“弱い者いじめ” ではないのです。
自分の周りに居たコワイお兄さんから始めて、暴走族やヤクザ屋さん その他ケンカの好きそうな諸々の諸君と・・・
当時は「おお、タイマンはろうぜ・・・」が 常套句でした(苦笑)
夏休みの間の約40日でケンカをしなかった日はありません。
一日に何試合かしたコトもあり、約60戦して無敗=全勝でした。
近所のおばちゃんに警察に通報され、逃げるのに必死になった覚えもあります。
ある暴走族のアタマとやって 顎の骨を砕き入院させてしまい、
その後の “お礼参り” で、自宅まで押しかけて来られたコトもありました。
その頃、友達と 「もしかしたら俺たちは世界で一番強いんじゃねぇかぁ~」みたいな 勘違いしたコトも言い合っていました。
でも、道場に行くと必ずと言ってイイほど 先輩にやられ気絶することもしばしば・・だったのに・・・です(苦笑)
で、
その頃 私が考えていたコトは、
「もっともっと強くなろう ! そのためにはもっともっと稽古をしなくちゃならない !!
稽古に日曜日なんて無い !
世間の人たちが正月とかお盆とかクリスマス・・とか浮かれているときも練習するぞ !!
稽古や試合のときは思いっきり動きまくり、それ以外は寝て休息をとる。
“劇画・空手バカ一代の山篭り” のような生活をしよう・・」
でした。
ところが、ところがです・・
やはり、モノ・コトには “二面性” があるのです。
街中でケンカが強くなると “そういった世界”→どういった世界?→いわゆる “不良の世界” で
顔(名前)が売れてくるのです。
そして、
ケンカが強くなる程 その世界では チヤホヤされるんです。
場合によっては、飲み食いもタダになっちゃう。
同い年や後輩たちには 黒瀬さん、先輩たちには 黒瀬くん・・みたいに呼ばれて、みんなが下手に出てくる。
こちらは余計に勘違いしちゃって・・・
結構なイイ気分に浸っていく。
稽古に行くつもりで、駅に行くと必ず何人か不良仲間が たむろしていて、誘われちゃう。
道場に行ってノバされるより、チヤホヤしてくれる奴らと遊んでしまう。
時々必要に応じてケンカをして・・・なんだか?用心棒??みたいになってきて・・
付き合い(当時なりの義理)も出て来て、段々に稽古を休みがちになる。
あああ・・・こんなことでは、い・け・な・い・・・(冷汗)
でも、止められない・・・(涙)
高校一年の後半 半年位は、学校も休みがちになり 担任の先生から何度もお叱り・・を
というより、ご指導を受けました。
担任の先生が親身に相談に乗ってくださり、やはり 色々なコトを変えないと変われないというコトで、
(私は空手をやっていたコトも
自分が不良の世界に片足?両足?突っ込んじゃったコトも具体的には言いませんでしたが・・)
高校二年から学校の部活動に入り、柔道に復活することに決めました。
なので、空手を辞めることにしたのです。要は “挫折” したのです。
「ケンカ(他人)に強くなろうとして、自分に負けてしまった・・のでした。」
でも、今思えば早めに “挫折” を味わっておいて・・良かった・・・です(笑顔)
ま、その後もう一度 “挫折?的・・” を味わうのですが・・・(苦笑)